デスクワークをしていると、気づけば腰が重だるくなることはありませんか?長時間の座り姿勢が続くと、腰周りの筋肉が固まり、血流が悪くなってしまいます。放っておくと痛みに発展し、慢性化することも。
そんな腰の重さに、鍼灸は効果的なアプローチができます。本ブログでは、デスクワークによる腰の重だるさの原因と、それに対する鍼灸施術の選択についてご紹介します。
1. デスクワークと腰の重だるさの関係
デスクワークによる腰の不調は、以下の要因が関係しています。
① 筋肉の緊張と血流の悪化
座りっぱなしの姿勢では、腰周りの筋肉が長時間緊張したままとなり、血流が滞ります。特に 腰方形筋(ようほうけいきん) や 脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん) が硬くなり、腰の重さを感じやすくなります。
② 姿勢の崩れによる負担増
猫背や反り腰の姿勢が続くと、腰への負担が偏り、特定の筋肉や関節に負担がかかります。これが「重だるさ」として現れます。
③ ストレスによる自律神経の影響
仕事のプレッシャーやストレスで 交感神経が優位 になると、筋肉が過度に緊張し、血流がさらに悪くなります。これも腰の重さを引き起こす原因の一つです。
2. 鍼灸が腰の重さに効く理由
① 筋肉の緊張を和らげる
鍼で 腰方形筋や脊柱起立筋の緊張を直接ゆるめる ことができます。ツボへの刺激により、血流が促進され、酸素や栄養が行き渡ることで回復が早まります。
② 血流を改善する
「腰が重い」と感じるとき、多くの場合、血行不良が関係しています。ツボを刺激することで、滞った血流をスムーズに流す 効果が期待できます。
③ 自律神経を整える
ストレスによる腰の重だるさには、リラックスを促す 副交感神経 の働きを高めることが大切です。鍼灸は 自律神経のバランスを整える 効果もあるため、ストレス性の腰の不調にも有効です。
3. 腰の重さに効果的な鍼灸施術
① おすすめのツボ
鍼灸では、腰の重だるさに効果的なツボを狙います。
• 大腸兪(だいちょうゆ)(腰の中央、骨盤の少し上)
• 腎兪(じんゆ)(腰の中央、背骨の両側)
• 志室(ししつ)(腰の側面、ウエストの高さ)
これらのツボに鍼やお灸をすることで、筋肉の緊張を和らげ、血流を改善 します。
② 刺鍼の深さや刺激の選択
• 浅めの鍼 → リラックス重視(ストレス性の腰の重さに)
• 深めの鍼 → しっかりアプローチ(筋肉の硬さが強い人向け)
③ 整体の概念を取り入れた鍼の活用
・当院のスタッフは全員、整体の知識も持ち合わせており、鍼を用いた全身調整をする事ができます。患部だけではなく遠隔のツボを使って歪みを直して痛みをとる、などという事も得意としております。
4. 自宅でできるセルフケア
① 自分でできるツボ押し
• 腰が重いときに 腎兪 を親指で軽く押してみる
• 足三里(あしさんり)(ひざ下)を指圧して血行促進
② デスクワークの合間にできるストレッチ
• 椅子に座ったまま、両手を組んで上に伸びをする
• 骨盤を前後に動かして腰回りの筋肉をほぐす
③ 鍼灸と併用すると効果的な習慣
• 1時間に1回は立ち上がる
• 椅子の高さや座り方を見直す
• 腰に負担の少ない姿勢を意識する
5. 腰痛に悩んでいる方へ
デスクワークによる腰の重だるさは、放っておくと慢性化しやすい症状です。鍼灸では、筋肉の緊張をほぐし、血流を促進し、自律神経を整える ことで、腰の不快感を改善することができます。
「腰が重くて仕事に集中できない」「セルフケアではなかなか良くならない」と感じる方は、早めのケアをおすすめします。鍼灸は 予防 としても有効なので、定期的な施術で快適な腰を保ちましょう!